よくある質問FAQ
下肢静脈瘤は、血管がコブのように膨らんむ病気と言って間違いはありませんが、本質的には下肢の血液循環が悪くなる病気で、特に下肢に運ばれた血液がうまく心臓に戻れなくなり、血液がたまってしまう病気です。下肢の皮膚のすぐ下を通る静脈の弁が壊れて働かなくなってしまったときに、下肢静脈瘤となります。弁が壊れてしまうと静脈の中の血液は、心臓に戻ることが出来ず、静脈の中に溜まってしまいます。
手の静脈は静脈瘤にはなりません。生まれつきか、あるいは年をとって皮膚のはりがなくなったために血管が目立つようになったためです。モデルなどで職業的にお困りの場合は硬化療法やレーザー治療を行う場合もあります。しかし、大きな病気をした時に手の血管がないと点滴や注射をする時に困りますので、基本的にはそのままにしておく事をお勧めいたします。
ほとんどの場合は高齢の方やスポーツ選手に見られる静脈の拡張で病気ではありません。生まれつきあるいは小さい頃から手や腕の血管がボコボコしている場合は、血管腫や静脈性血管瘤という比較的珍しい病気が疑われます。何らかの症状があったり、急に大きくなってきた場合は医療機関を受診してください。